埋もれた轍から・・・2013年02月19日 23時34分

予報通り朝から雨で久しぶりに合羽を着込んでの出勤に、午前中は結構な勢いで雪が降り積雪が心配でしたが午後には止んで道路も乾きました、最低気温は氷点下にならず0.3度・・この時間は既に0.7度なので朝は-かな?・・気圧1002hPa。

埋もれた轍・・ある鉄道ビデオにも有った廃線紹介のコーナーでしたが以前にコンデジで撮影したデータを整理していたらこの様な画が出てきた・・2005年6月の撮影。
今は無き士幌線のタウシュベツ川にかかる橋梁でコンクリートによるアーチ橋、糠平ダムの建設で移設する前の士幌線旧線になります。
5月末には水が殆ど無かったと言うことですが私が見た6月中にはこの程度の水が溜まっていました、1ヶ月程の間に水位が上がってきたのです、雪解け水などでどんどん水位が上がり秋口には完全に水没してしまうとか・・。
アーチ橋の端から帯広方面を望む・・以前は渡ることも出来たそうですが現在は倒壊の恐れもあり立入禁止に。 

アーチ橋の反対側から・・中央部分が欠け落ちていますがこれは十勝沖地震の際に落ちてしまったとか。
水没や凍結を繰り返し受けているためコンクリートも少しずつ浸食されていますね。水に浸かり冬は凍結し大自然の気候にさらされていますがコンクリート構造物というのは頑丈な物です、しかし徐々に浸食されている模様・・今後どのくらいこの姿をとどめているのでしょうか・・。

ちょこっとメモ・・・旧国鉄の士幌線、士幌線とは根室本線帯広駅から十勝平野を北に走り途中糠平を経て十勝三股まで結ぶ78.3Kmの路線で、後には十勝三俣から更に北上し留辺蘂まで延長される計画だったとか。
大正14年(1925年)で帯広から士幌までが部分開通し翌年の大正15年には上士幌まで開通、それから間をおき昭和14年(1939年)に上士幌~十勝三股まで開通・・。
後に糠平ダムが建設され昭和31年(1956年)の完成にて路線の一部が水没する事になり路線が大幅に付け換えられました、タウシュベツ川にかかるアーチ橋はその旧線で代表的な物になります。
開通当時の糠平~十勝三股間は平行する道路が全く無かった様で鉄道のみが住民の移動手段となっていた模様、しかし鉄道に平行する国道が整備されると木材等の輸送がトラックに取って代わり利用客や貨物も激減・・・、そのため昭和53年(1978年)12月25日から糠平~十勝三股間は列車代行バスに切り替わりました、この代行バスと言うのもこの路線が国鉄として初めての事だった様です、しかも後に列車の運転再開を考えていたためレールや駅などの施設はそのまま残されていたと雑誌やビデオで紹介されていました。
残念ながら再開する事は無く国鉄がJRに変わる直前に士幌線全線が国鉄再建法に絡み昭和63年(1988年)3月22日に廃止されてしまいました、そのため廃線後も新旧見ることが出来る所が有ります。

何も無かった1日だったの日記とは言えませんがこの様な事をネタにしちゃいました。(^^;;;;