ハンダ付け・・・2010年06月23日 12時22分

朝は雨・・午前中は降ったり止んだり、午後からは回復に向かい残業を終えて帰る頃には月が出ていたりと安定しません、気温が少し下がりこの時間表は20.3度・・気圧991hPa。

今週始めからまた基板の組み立てをやっていましたが今後主流となる鉛の入っていない鉛フリーと言われるハンダで組み立てる物・・。
修理では時々時々扱っていた鉛フリーハンダですが本格的に使ってみたのは初めて・・いや~使いにくいですね、話には聞いていましたが。

今までのハンダは鉛と錫の合金でした、その中で錫の含有量が63%の物は共晶ハンダとも呼ばれ溶ける温度が184度と低く安定していて使い易い物でした、またハンダと言うと鉛と錫の成分比率は違ってもこの2種類の金属が主な成分、中には光沢を出すため僅かに銀が含まれた物も有りますが・・。
でも世の中は毒性の有る鉛を排除する方向で海外向けの製品や今の家電品なども鉛を含まないハンダが使用されている・・。

今回組み立てた基板は客先の海外向け製品に使われるため今までのハンダが使えずこの鉛フリーハンダを使うことに、成分の殆どが錫でそれに僅かな銀や銅を加えた物が多いのですが錫に混ぜる金属により数種類有りそれぞれ特性に一長一短が有ります。

一番使われている錫、銀、銅のハンダは融点が200度以上と高いため溶けにくいし基板や部品のリード線などとの親和性(濡れ性と言われます)が良くなくなかなかきれいに仕上がりません、また固まると艶のない状態になり見てくれも良くないし。

また鉛の混入を防ぐため使うハンダゴテも専用として管理しニッパーやピンセットなどの工具も分けなければならず面倒な部分も、成分分析をされることもありppmの世界で管理されもう大変です。
万一鉛の含まれた物が出てしまった場合飛んでもない額の罰金を科せられる事もあり小さな会社など吹き飛んでしまう可能性も有ります・・。

海外では厄介な規格を作ってくれた物ですがハンダより車のバッテリーやテッポウの弾に使われている鉛の方が遙かに環境に影響しているのですよね。

今後どんどん鉛フリー化へ進むと思われ鉛の使われたハンダは過去の物になっていくのでしょうか・・・。